この映画は、”21世紀の砂の器”なのか?
VS 容疑者Xの献身 星☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
at 新宿ピカデリー
この映画はドラマ「ガリレオ」の劇場版・・・ではない。いや、そうではないことも、なきにしもあらず・・・早い話がこの作品のタイトルは「容疑者Xの献身」なのだ。
「HERO」も「花より男子」も「クロサギ」も、結局はドラマの延長線上でしかなかった・・・つまりは、テレビの2時間SPの域を越えられなかった。。その点、「踊る大走査線」や「相棒」は、ドラマの域に収まらない、映画化される意味のある作品に仕上がっていたと言えるでしょう。
実は成功した作品には、共通項がある。それが、サブタイトルの存在だ。「踊る」なら「レインボーブリッジを封鎖せよ!」、「相棒」なら「絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」といった具合に。今回はそれら2作品の上を行く。。なんせタイトルから、「ガリレオ」の文字が消えているのだ!これは相当の自信作に違いない・・・!
物語はご存知、帝都大学の変人教授こと湯川学(福山雅治)と、なんだかんだで彼に事件の
解決を依頼する、貝塚北署の女性刑事・内海薫(柴咲コウ)の2人が難事件を解決・・・するのだが、今回の事件は物理が絡まない。。つまり、湯川にとっての”興味深い”事件でも”なかなか面白い”事件でもないのだ。。
しかし、湯川はこの事件の捜査を、単独で行おうとする・・・。なぜか?それはこの事件に、湯川の大学時代の親友である、数学者の石神(堤真一)が関わっている疑いがあったからだ。久しぶりに会う石神は、相変わらずの天才ぶりを発揮していたものの、その風貌からはすっかり若さや、生気みたいなものが消え失せ、随分とやつれた様子で、湯川は驚く。
この映画の面白さは、犯人が最初からわかっていること。物語は事件の始まりから描かれ、観客の関心事である、犯人探しや凶器探し、犯行場所の特定の必要性は全くない。当然、警察もあっさり容疑者の目星を付ける。ところが、容疑者には完璧なアリバイがあった。しかも、警察を嘲笑うかのように、核心に迫ろうとする度に、容疑者に有利な新事実が次々と浮かび上がる。。
元ホステスで、今は小さな弁当屋を営む女性(松雪泰子)が、無職で暴力的な元夫を誤って、娘と共に自宅で絞殺してしまった・・・ただそれだけの事件が何故解決できない?その背景には、この悲しい母と娘の隣人である、石神の完璧なアリバイ工作があった!
なぜ赤の他人である、母娘を石神は必死にかばうのか?そして、石神のトリックとは?湯川は親友の犯罪を暴くのか?この3点が、今作を楽しむ上でのポイントですね!
今回は、堤さんの迫真の演技に圧倒されます。そして、石神と言う悲しくも、切ない登場人物に感情移入してしまうことでしょう。。かつてこれほどに悲しい、犯罪者がいたでしょうか?そこでふと思い出したのが、「砂の器」。この作品も、犯人の悲しい生い立ちなどが描かれ、観客はつい犯罪者であるはずの、犯人に共感してしまったものです。。
また死体の顔を潰したり、指紋を焼いたりと、「砂の器」を彷彿とさせるシーンもあります。でも、内容はまさに21世紀の話ですね。。たぶん、世の中に”石神”みたいな人はたくさんいますよ。でも、愛する人の危機に、石神のように立ち回れる人はそうはいないでしょうね。
そのまさに捨て身な献心的な石神のトリックに気付いた、湯川は彼が恋をしていることと、誰も幸せにならない事件の真相を、自分が暴くべきなのか苦悩します。そんな湯川に、捜査の協力を依頼してしまった、大学時代のもう一人の親友である刑事草薙(北村一輝)もまた、彼の苦悩を目の当たりにし、苦渋の決断を迫られます。そして内海もまた・・・。
この映画は、一人の男の不器用な恋愛と、天才同士の謎解き、そして男たちの真っ直ぐな友情の物語です。。映画の主題歌である「最愛」は、何も恋人たちだけに向けた歌ではないと思います。友達に向けた歌でもあるのではないかと・・・。原作も早速、読み始めましたが、”実に興味深い”です。貴方も是非この悲しい事件の目撃者になってください。できれば、恋人や友だちと一緒に・・・。
at 新宿ピカデリー
この映画はドラマ「ガリレオ」の劇場版・・・ではない。いや、そうではないことも、なきにしもあらず・・・早い話がこの作品のタイトルは「容疑者Xの献身」なのだ。
「HERO」も「花より男子」も「クロサギ」も、結局はドラマの延長線上でしかなかった・・・つまりは、テレビの2時間SPの域を越えられなかった。。その点、「踊る大走査線」や「相棒」は、ドラマの域に収まらない、映画化される意味のある作品に仕上がっていたと言えるでしょう。
実は成功した作品には、共通項がある。それが、サブタイトルの存在だ。「踊る」なら「レインボーブリッジを封鎖せよ!」、「相棒」なら「絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」といった具合に。今回はそれら2作品の上を行く。。なんせタイトルから、「ガリレオ」の文字が消えているのだ!これは相当の自信作に違いない・・・!
物語はご存知、帝都大学の変人教授こと湯川学(福山雅治)と、なんだかんだで彼に事件の
解決を依頼する、貝塚北署の女性刑事・内海薫(柴咲コウ)の2人が難事件を解決・・・するのだが、今回の事件は物理が絡まない。。つまり、湯川にとっての”興味深い”事件でも”なかなか面白い”事件でもないのだ。。しかし、湯川はこの事件の捜査を、単独で行おうとする・・・。なぜか?それはこの事件に、湯川の大学時代の親友である、数学者の石神(堤真一)が関わっている疑いがあったからだ。久しぶりに会う石神は、相変わらずの天才ぶりを発揮していたものの、その風貌からはすっかり若さや、生気みたいなものが消え失せ、随分とやつれた様子で、湯川は驚く。
この映画の面白さは、犯人が最初からわかっていること。物語は事件の始まりから描かれ、観客の関心事である、犯人探しや凶器探し、犯行場所の特定の必要性は全くない。当然、警察もあっさり容疑者の目星を付ける。ところが、容疑者には完璧なアリバイがあった。しかも、警察を嘲笑うかのように、核心に迫ろうとする度に、容疑者に有利な新事実が次々と浮かび上がる。。
元ホステスで、今は小さな弁当屋を営む女性(松雪泰子)が、無職で暴力的な元夫を誤って、娘と共に自宅で絞殺してしまった・・・ただそれだけの事件が何故解決できない?その背景には、この悲しい母と娘の隣人である、石神の完璧なアリバイ工作があった!
なぜ赤の他人である、母娘を石神は必死にかばうのか?そして、石神のトリックとは?湯川は親友の犯罪を暴くのか?この3点が、今作を楽しむ上でのポイントですね!
今回は、堤さんの迫真の演技に圧倒されます。そして、石神と言う悲しくも、切ない登場人物に感情移入してしまうことでしょう。。かつてこれほどに悲しい、犯罪者がいたでしょうか?そこでふと思い出したのが、「砂の器」。この作品も、犯人の悲しい生い立ちなどが描かれ、観客はつい犯罪者であるはずの、犯人に共感してしまったものです。。また死体の顔を潰したり、指紋を焼いたりと、「砂の器」を彷彿とさせるシーンもあります。でも、内容はまさに21世紀の話ですね。。たぶん、世の中に”石神”みたいな人はたくさんいますよ。でも、愛する人の危機に、石神のように立ち回れる人はそうはいないでしょうね。
そのまさに捨て身な献心的な石神のトリックに気付いた、湯川は彼が恋をしていることと、誰も幸せにならない事件の真相を、自分が暴くべきなのか苦悩します。そんな湯川に、捜査の協力を依頼してしまった、大学時代のもう一人の親友である刑事草薙(北村一輝)もまた、彼の苦悩を目の当たりにし、苦渋の決断を迫られます。そして内海もまた・・・。
この映画は、一人の男の不器用な恋愛と、天才同士の謎解き、そして男たちの真っ直ぐな友情の物語です。。映画の主題歌である「最愛」は、何も恋人たちだけに向けた歌ではないと思います。友達に向けた歌でもあるのではないかと・・・。原作も早速、読み始めましたが、”実に興味深い”です。貴方も是非この悲しい事件の目撃者になってください。できれば、恋人や友だちと一緒に・・・。
by tube1998 | 2008-10-13 22:53 | MOVIE

